相続調査パック
相続手続きの流れ
相続は、お亡くなりになった被相続人の有していた財産(相続財産)を相続人又は遺言によって指定された人(受遺者)に承継させる手続きです。
相続は、被相続人の「死亡によって開始」し、開始された相続は最終的に財産の帰属者が確定した段階で終了します。
この一連の手続の中で、下記の問題が発生します。
- 相続人は誰で、相続分はいくらであるか
- 相続財産にはどのようなものがあるのか(財産の具体的な内容の把握)
- その財産がどのくらいの価格なのか(財産の評価)
- 相続人のうち、被相続人から生前に贈与等を受けたものがあるか(特別受益)
- 相続人のうち、被相続人の療養看護等による財産の維持増加に努めた者があるかどうか(寄与分)
- 財産をどのような形で相続人に取得させるか(遺産分割の方法)
- 遺言があるかないかを調査し、遺言があれば受遺者は誰で、どのような財産を承継するか
- 遺言がある場合に、受遺者以外の相続人の遺留分を侵害していないか、侵害していればその額はどのくらいか、遺留分侵害を是正する手段方法、期間はどのようになっているか
これらを正確に把握しなければ、公正な遺産分割の処理はできません。
しかしこれらは、実に手間のかかる面倒な作業でもあります。
とりわけ、相続人が多数であったり、数次相続(相続人が死亡し、その相続分の承継が問題になる場合)、代襲相続(相続人が被相続人より前に死亡している場合)等においてはなおさらです。
また、相続財産が多数あったり、不動産については、固定資産税評価額や路線価、市場価格等がバラバラでどれを参考にしていいかわからなかったりします。
相続調査パックの内容
当事務所の提供する相続調査&検討パックは、相続問題を処理するに先立って、上記1~8の相続の重要事項の全てを調査し、検討し、事案解決の道筋を示すものです。いわば、相続問題処理のスタート時において、解決内容となるゴールとそれに至る道筋としてのコースを示すものです。
上記1~8に対応する具体的な内容は次の通りです。
- 相続財産については、不動産の登記情報、預貯金の取引履歴照会(最長10年間分)、株式照会等に基づく相続財産目録の作成
- 不動産については、固定資産税評価額、業者が現地で実際の不動産を見分したうえでの査定額の取得等
- 被相続人の出生から死亡までの戸籍取得、相続人に関する戸籍取得、これらを基礎とした相続関係説明図の作成
- 預貯金の履歴照会、不動産登記情報等からする生前贈与の検討
- 依頼者からの事情聴取による寄与分の検討
- 遺産分割方法(現物分割、換価分割、代償分割)の検討
- 公証人役場に対する公正証書遺言の照会
- 遺留分の算定等
以上のような作業による調査をし、遺産分割の方向性を検討するのが、当事務所の相続調査パックです。
当事務所の相続調査パックの特徴
まず、当事務所の相続調査パックの特徴の第一は、当事務所が平成25年(2013年)から相続に注力し、多数の相続問題の処理の中から生み出された手法であり、それを利用して多くの相続問題が解決に導かれたという実績を有していることです。
お客様に喜んで頂くためにはどうしたらよいかと日々研鑽を重ね、今のようなスタイルに至っております。案件処理に必要不可欠な事項を出来るだけ早く整理していくことを心がけた結果、出来上がった手法であり、大手コンサルタント会社の東京本社で弁護士向けセミナーを実施した実績もあります。
次に、内容は相続問題の処理に必要不可欠な事項が盛り込まれていますので、相続問題のスタート時から解決に至るまで相続処理の指針となるものです。いわばゴールに向かうコースを示すもので、羅針盤としての機能を有します。
さらに、その形式は、報告書と裏付け資料とから構成されており、見やすく記載されているとともに、資料もすべて添付されていますので、客観的な資料によってその内容を確認することができます。
相続調査の費用
作業内容 | 費用 |
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相続人・財産調査・遺言の調査・遺産分割方針のご提案 | 16万5,000円(税込) |
※書類取寄せ等の費用は実費をご負担いただきます。
※なお、調査内容が特に複雑・膨大であるときは、別途お見積もりさせていただきます。